24/7

24時間、週に7日。妻であり、母であるわたしの雑感。

夫婦で会話、してますか。

f:id:kealopiko:20180708001711j:plain

 

そういえば恋人には「なぜ子どもが欲しいか」をガン詰めしたなあ。

 

「なんで欲しいの?」

「子育てしてみたいから」

「なんで子育てしたいの?」

「…普通の家庭を持ちたいから」

「普通って何?今時出生率も下がってて子どもいない夫婦たくさんいるけど?」

「……一人前になりたい」

「なぜ子どもをもったら一人前と言えるのか?」

「……そういうものだと思ってた」

「その理屈だと養子でもいいってことだけど、産むのしんどいから養子でいいよね?」

「いやそれはちょっと…」

「なんで?養子でも子育てできるやん」

「血の繋がりが…」

「なんで血の繋がりが必要なん?子育てはどこいった」

 

まだまだ続くよ!

「子育てしたいんやな?ということは産まれたらもちろん子育てするよな?」

「はい」

「じゃあせめて保育園に迎えに行くか、同時刻頃には帰ってくるな?」

「そ

れは厳しい」

「子育てとは😅😅😅」

 

「そんなに子育てしたいなら、分担しよう。私家事やるから、そっちが子育てな。自分が面倒みれん時間は自分で保育園連れていってな」

「朝早いしそれもちょっと…」

「てめぇ子育てやる気あんのか」

 

 

 

最近、ツイッターのタイムラインでこんな流れのツィートを見かけて、どきり。自分の胸に手を当てて、少し前のことを思い返してみた。

 

「なぜ子どもが欲しいのか」

 

わたしは恥ずかしながら、「そういうものだと思ってた」この恋人と同じようなタイプの人間で、浅ーく、ふんわりホンワカ「結婚して、子どもは2人は欲しいかなぁ。でもわたしも仕事は辞める気今のところないから、家事と育児は分担ねー!うちの両親もそんな感じだったし!」位にしか考えておらず、勢いで「そろそろ子どもがほしい!」と夫に宣言したのだった。

 

あの頃、夫はどう思っていたんだろう?夫の気持ちなんて考えず、わたしの意見を全て尊重してもらい、念願の「子どもは2人」「家事と育児は分担」を叶えてもらった。

特に子ども好きなわけでもなく、自由な時間や働いて自由にお金を使える環境を愛していた夫は、わたしに「なぜ?なぜ?」と深掘りするでもなく、家事育児の分担を厭うこともなく、育休を取得して家事育児を2人でする今の生活を選んでくれている。この点について、わたしは夫に本当に感謝しかない。

 

 

ここまで深掘りをして、パートナーと意識合わせをしておくことはとっても大事だ。今、実感として思うけれど、子どもを育てることって、本当に大変なことだ。お金も時間も体力も精神力も、めちゃめちゃ求められる。

子どもを持とうと思うカップルの気持ちや向かう方向性がピッタリ合っていないと、後々「あんなに子どもが好きだ、子どもが欲しいと言っていたのに、全然育児に協力してくれない」とどちらかが不満に思い、2人の間に軋轢が生まれる可能性が高い。その不満が子どもに向かい、虐待という形になっては最悪だ。

もしくは、夫婦共無意識に「育児は母親の責任」が刷り込まれていて、父親は「仕事も忙しくて大変だし、僕は育児までは無理だよ」と言い、母親は「わたしがこの子をしっかり育てなきゃ。わたしがきちんとしなきゃ。わたしが頑張らなきゃ。わたしが、わたしが・・・」と思い詰めた挙げ句、心も体もに壊してしまうこともある。

 

 

最近の若い子はすぐに「それ、メリットある?」と聞くのだという。TVで観た若いモデルの綺麗な顔の男の子が恋多き男?の大物司会者に「恋人はなんで要らんのや?」と尋ねられ、「メリット何かありますかね?」と訊き返していた。司会者絶句。わたしも絶句。・・・恋人をもつメリット。考えたこともなかった。世代間のギャップなのか?わたしが浅慮なだけなのか?

 

同様に、冒頭のツィート主も「子どもを持つメリットを示してほしい」と言っていたように思う。メリットかぁ。

 

妊娠期間は制限も多いし、体型は崩れる。(妊娠前の体型がどうかは別として)仕事を休むことになればキャリアにも響く。今の時代、子どもがすんなりと保育園に入れて仕事に復帰出来るという保証もない。妊娠出産は命がけの行為だし、出産後も文字通り自分の身を削って育児に勤しむことになる。睡眠もろくに取れず、自分に手をかける時間も皆無。子どもを育てるにはお金がたくさんかかる。・・・デメリットなら1分間に30個以上挙げられるなぁ。

 

それでも、デメリットばかりの妊娠出産でも、わたしは子どもを産んで良かった。

ホヤホヤ湯気が立ちそうなほどの新生児がホニャリと笑った新生児微笑の瞬間。幸せそうに眠る平和な寝顔。「ママ」と初めてはっきりと呼んでくれた時。それまでの妊娠出産育児での辛かったことが全てチャラになるとまでは言わないけれど、本当にこの子と出会えて良かった、わたしは特技も取り柄も大してないけれど、何を成し得た訳でもないけれど、でもこの子と出会うことは出来たんだと思う幸せは文字では伝えきれない。そんな幸福を得られることが、メリットその1。

 

子どもが居なければ知らなかった世界がある。Eテレの面白さ。東京には思った以上に大型公園が多く、外で遊ぶのはとても楽しいこと。子どもができてから目にするようになった育児関連の記事やツィートを通して知った社会問題も数多い。子どもの存在によって見聞がひろがり、自分自身の世界の枠をぐいぐいと押し広げてもらった、という感覚がある。育児は精神修行なので、わたしの器が小さじから大さじくらいには大きくなった気がしている。これがメリットその2。

 

だからと言って、「子どもはいいわよぉ〜。なんて言ったって可愛いし。いくら子どもは好きじゃないと言っても自分の子は特別よ。子ども作ったらいいのに。産んだら意外と何とかなるものよ」と誰彼構わずゴリ推しするつもりはない。(実際に言われたことがある(笑))子どもを設けない選択をするカップルがいたとして、それはそれで良いかな、とわたしは思っている。夫婦二人で好きなことをしつつ楽しんでいる先輩夫婦を何組も知っているし。ちょっと羨ましく思うことも度々ある。重要なのは子どもを作る/作らないではなく、そのテーマをカップルでじっくりしっかり話をして、二人の納得のいく答えを出せるか、出せたか、ということ。

 

わたしは子どもを産むという大きな選択を、夫としっかりと話し合いもせずにポンと決め、結果、夫が家事育児にコミットしてくれているから良かったものの、そうじゃない未来も十分にありえた。2人の子どもが居てくれて、本当に産んで良かったと思えるのは、今パートナーである夫と同じ方向を向いて並走してくれていることが大きい。

 

子どもを設けるかどうかだけでなく、例えば家について、お金の使い方について、働き方について・・・パートナーとしっかりと話すことの大切さを年々身にしみて感じる。最近、子どもに手がかかることを言い訳にして、夫ときちんと話すことをしていなかったことに思い至る。今晩は夫とアイスでも食べながらゆっくり話そうかな。わたしの復職のこと、子どもの教育のこと・・・色々一緒に考えたいことがある。家族が増えるとしっかり目線合わせをしなければいけないことも増えるものだ。