24/7

24時間、週に7日。妻であり、母であるわたしの雑感。

#うちのインティライミ

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ツイッターを見ていると、定期的にとてもキャッチーなハッシュタグと共に大盛り上がりする「祭り」が起きることがある。

ここのところのブームは、何と言っても「#うちのインティライミ」だろうか。


これは金曜ドラマの「コウノドリ」を観ていない人には伝わらない。「コウノドリ」はモーニング連載中の周産期医療にまつわるアレコレを描く漫画が原作で、綾野剛さんが産科医として活躍するドラマ。
この10月から2期目がスタートし、育児に追われるママ達の週1回のお楽しみとばかりに、育児界隈では結構人気がある。

http://www.tbs.co.jp/kounodori/

そして、2期目の初回には仕事も妊娠も出産も育児も1人で全部抱え込み、頑張っちゃう女性を高橋メアリージュンさんが、その夫の役をナオト・インティライミさんが演じた。


この夫が、世のお母さん達を全て敵に回すような夫。何がそんなに酷いかというと、

☑︎ お腹の赤ちゃんに先天的な心疾患が見つかり、不安でナーバスになる妻対し「大丈夫、俺も手伝うから」と言い放つ

☑︎ 「手伝うから」発言を星野源さん扮する医師から「手伝うから、じゃないだろ!あんたの子だよ」と窘められ「ゴメン、一緒に頑張ろう」と妻に謝るも、育休取得などで寄り添うことは出来ず、産後の乳児育児を妻に任せきりにしてしまう


ここまでが初回の本編で描かれた。

真面目で頑張り屋の妻は、初めての出産・育児、そして子どもの疾患に対する不安もあって、追い詰められ、パンクしそうになっている。
その心に全く寄り添ってあげられず、挙句、育児に対して主体性も持たない夫(ナオト・インティライミさん)に、世のお母さん達は自身の体験を投影してお怒りだったのでした。


2話目では、夫(ナオト・インティライミさん)は出て来ないものの、妻(高橋メアリージュンさん)が追い詰められながらも「わたし、根性も体力もあるので大丈夫ですよ」と悲壮な表情で登場し…うーん…産後鬱が疑われます。


そして3話目に向けた次回予告にて。

また出た!インティライミ!(敬称略) 妻がしんど過ぎてテンパっている時に夫が共通して言いがちな地雷の一言、
「ハァ〜(ため息) 何でそんなイライラしてんのー?」
というセリフが炸裂。

次回予告ですよ。たった数秒のこれで、全国の「コウノドリ」ファンのお母さん達の堪忍袋の尾が切れた。
そしてツイッターには自然発生的に「#うちのインティライミ」タグと共に、家事育児に非協力的な夫への恨みつらみが延々と…。


その中でも、よくいがちな「#うちのインティライミ」さんは

☑︎ 妊娠〜出産〜育児への配慮に欠く
・悪阻への理解がなく「いつになったら動けるの?」「今日1日何してたの?」と言う夫
・お腹の大きな妻と歩いているのに、歩調も合わさず「さっさと歩けよ」という夫
・子どもも連れての外出時、自分の支度だけを終えて「まだ?」と怒りだす夫

☑︎ 家事育児以前に、自分のことを自分でしない
・妻が出産のための入院中に一切家事をせず、退院して帰宅後、産後の妻にまず何より自分の汚れ物の洗濯からさせたという夫
・子どもが体調を崩し、それが妻にもうつって苦しい時に「オレも体調悪い…」と言いだして寝室にこもる(ソファーに寝転ぶ)平熱の夫。

☑︎ スマホ(ゲームや動画サイト)に夢中になりがち
・妻が料理などしている間に「子どもを見てて」と頼んでも、ゲームに夢中で子どもなど見ておらず、結果的に怪我させてしまう夫
・赤ちゃんが横でギャン泣きしてるにもかかわらず「ママ、泣いてるよー」と言いながらスマホから目を離さない夫


あるある…らしい。信じられる?「うちも!」「うちも!」のオンパレードで、ツイッター上では、共感と団結がすごい。
わたしだって、子どもが夜泣きしても夫は全く起きないよね、とか、オムツ(特にウンチ)替えてくれないよね、とか、周囲のママさん達と愚痴を言いあったことがあるけれど、そんなの可愛いもんだった…。
これが平成も30年が近づく現代の子どもがいる家庭のひと場面です。「イクメン」?何それ、美味しいの?


とにかく、読んでる分には面白いけれど、現実にこんな事があっちの家庭でもこっちの家庭でも起きてると思うと、正直笑えない。現代の怪談でしかない。ちょっと、無責任すぎやしませんか。誰の子だよ。

世のお父さん。そしてこれからお父さんになる可能性のある男性方。このハッシュタグには先人たちの失敗がたくさん含まれています。ぜひご一読頂き、轍を踏まないで頂きたい。

ナオト・インティライミさんは風評被害?かもしれないけれど、それだけリアリティのある演技だったということだよね。


これを機に、1人でも多く「#うちのインティライミ」夫が減り、産後うつになる女性も1人孤独に家事育児に奮闘する女性も減りますように。
夫婦協力して家事育児が出来、子どもが真っ直ぐ育ちますように。