24/7

24時間、週に7日。妻であり、母であるわたしの雑感。

朝から1人で炎上した記事の話。

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妊婦だからなのか、ホルモンバランスの乱れなのか、とにかく「キレやすい」今日この頃。文章を書くのも、イライラした話や愚痴や不満ばかりで嫌になるね。

でも、今回は少し前のネットニュースの特集で感じた違和感と不快感について。備忘録として。


ある朝、早く目覚めたのでベッドの中でネットサーフィンしていて見つけた記事

「共働きパパたちの覆面座談会 - 妻の言うことは"ごもっとも"なんだけど……」
https://s.news.mynavi.jp/articles/2017/07/21/papa/index.html

男性の家事育児参画に関してもっぱら興味関心の高い今日この頃なので早速読んでみたら、これがもう本当にツッコミどころ満載の酷い内容で、一体この記事は誰の何のために書かれたものなのだろうと、1人憤りを感じていた。


【記事概要】
異なる業種の子持ち男性3人で覆面座談会を開催。「家事・育児分担は夫婦がフェアに行うべき」という考え方について、正直どのように思うか?」というテーマで、より深い"パパの本音"を聞き出す。
※あくまでザックリまとめなので、ぜひ記事を読んでほしい


参加した男性3人共が家事・育児の分担は現状フェアではなく妻に負担が偏っており、「是正しなければな…」と思う面もありつつも、様々な理由をつけて見送っている、という状態。
この「様々な理由」が実にチープかつ子どもの言い訳じみていて、呆れてしまう。


☆言い訳 その1
「自分は仕事内容や長時間労働で物理的に家事育児に時間を割けないので、時短勤務の妻に任せている。妻がフルタイムに戻るときにはまた考えるかも。」


いやー…林先生にご登場頂きたい案件ですね。
「いつやるの?今でしょ!」っていうアレを、ぜひやっていただきたい。

この言い訳の人は営業系の管理職だけど、数年後、妻がフルタイムに戻る時に今と何が変わると考えてるのか。営業職から外れる?部下や取引先との接待が数年後減ることはあるのか?
結局「今」出来ないことは、やろうと自ら動かない限り出来る日は来ないと思うのだけど。


☆言い訳 その2
「自分は仕事より家事が辛いので、役割の交代は出来ない。かと言って分担をフェアにも出来ない」


これもビックリな言い訳。平たく言えば「家事やりたくないから、やらない」ってことだよね。妻がどうなのかは聞いた事あるんだろうか。妻も「仕事より家事が辛い」と言ったらどうなるんだろうか…?

少し話が脱線するけれど、そう言えば、わたしの周りも時短勤務をしているのは、妻側ばかり。みんな「どちらが時短勤務にする?」と夫婦で相談したことがあるのかな?思考停止状態で育休からそのまま妻が時短勤務、という流れになっているのでは?


☆言い訳 その3
「周囲に子持ち社員が少なく、職場の理解が得られにくい。子どもが出来てパフォーマンスが下がったと思われるのが嫌」


これまた想像力の欠けた言い訳としか言いようがない。おそらく妻だって同じ状況で、似たような事を思って葛藤を抱えながらも何とか自分の中で折りあいをつけながら、家事育児のために毎日職場を後にしてるんじゃないのかな。なぜ自分だけがその言い訳で家事育児から逃れられると思えるのか?

この人はできる限り早く退社をしようとしているとあって、それは本当に素晴らしいと思った。「残業出来ない=パフォーマンスが低い」という価値観、早く撲滅したいなぁ。


☆言い訳 その4
「家事しようと思ってるけど、妻がやる気を削いでくる」


この言い訳を見て、イメージしたのは母親に「宿題やったの?!」と、聞かれて「…今やろうと思ってたのにぃ〜」と口を尖らせる小学生ね。ここから全く進歩してないのでは…。

確かに「まだその時ではない」というか「あーしんどいし面倒だから、このTV番組終わったら動こう…」とか誰でもあるとは思うけど。じゃあ「いつならその時」なのか、すり合わせをしたらいいのでは?

妻が片づけようとしたら「何時になったら、何を終えたら、自分がする」と伝えてほしい。
ここは妻もグッとこらえなければいけないポイントなのかなぁと私は思うけれど、先延ばしにしていいこともあれば、サッサと片付けないと後に余計に仕事が増えることもあるし(ゴミ出しとか)都度話し合いが必要。

そして何自分1人で勝手にモチベーション下げてアルバイトに成り下がっているのかと。家事は誰のためのものなのか。家庭生活は店長とアルバイトではやっていけないよ、夫婦で共同経営責任者のつもりでやってくれよと。


失礼だけど、家庭という最少限度のチームを上手くワーク出来ない人が営業の管理職など務まるのだろうか、と思ってしまう。

仕事も家庭も正論だけでは息が詰まってしまうし、抜くところは抜く、相手に任せるところは任せきって細かいことは言わない、そうする事でメンバーのモチベーションを保って、円滑に回していけるのでは。これはBさんにも言える事だし、Aさんの妻にも言えることだけれど。


家事の仕方についての小競り合いは、当然わが家にもあって…イラっとする事も多い。
でも夫婦で家族とは言え、元は全く異なる環境で数十年生活してきた個人なのだから、やり方を完璧に同じにするなんてことは土台無理ということを念頭に置いてやっていかないとな、と近ごろ思うのだった。(自戒の意味も込めて)


家事の分担についての話から、更に育児の分担について話が発展すると、そこでは時代錯誤な「母乳信仰」やら自分の得意な事・やりたい事しか進んでやらない「ビュッフェ育児」が垣間見える発言のオンパレードで、わたしもツッコミが止まらなかったんだけれど。

長くなるので育児の分担については、また新たな機会に書くとして。


結論、家族のことをしっかり考えているということが1ミリも伝わってこない、ただの愚痴と”ボクイクメン”アピールな座談会にしか感じられない内容の記事だった。


本当に家族のことを考えるならば、子どものことよりもまず妻との家事育児の分担を見直して行動にうつすべきではないのかな?

もちろん文中にもあった通り「子育て環境に合わせた仕事の仕方があるが、それを会社が認めてくれるのか、雰囲気として"良し"とされるのかということとは、別の問題」というふうに会社として、社会として、現在の労働環境から大きく変えていかなくてはいかないところもあるんだけれど…(子育てだけでなく、これからは介護問題も含めて。だからこその「働き方改革」)

 

少なくとも座談会参加者3人の意見を読んでいても、また周囲の家庭の状況を見るにつけても、「妻は時短勤務だから」と妻の努力に寄りかかってしまっていたり、「いつかは変えなくちゃとは思っている」としたり顔でのたまってみたり(「明日やろう」はバカ野郎…って校長先生が言ってたよ!笑)、子どもみたいな理由をつけて妻に負担を強いている場面が多く、「働き方改革」を推進していくには個人の意識レベルからの改革が必要なのでは?夫の意識、低くない?という気がして仕方ないのでした。