24/7

24時間、週に7日。妻であり、母であるわたしの雑感。

気をつけなくてはならないこと

夫からLINE。
「Jが先週月曜から入院してるみたい。精巣炎に髄膜炎まで併発して」


ものすごく驚いた。Jくんというのは、わたしと夫の昔からの共通の友人で、家族ぐるみのお付き合い。9月初旬にも一緒にランチをしたところだったのに。


30代半ば、男性。大人になってからのおたふく風邪は大変だと聞いていたけれど、まさかこんな身近にその「大変」があるなんて思わなかった。
すぐさま、妻のNちゃんにLINE。
「大変だったみたいだけど、大丈夫っ?!」


大人がおたふく風邪にかかると、具体的にどんな風に大変なのかこれまで知らなかったけれど、今回Jくんは合併症で40度以上の高熱、頭痛、吐き気により、食事も喉を通らなかったとのこと。
もちろん入院中は仕事も欠勤。退院した後も自宅療養が必要なため、2週間ほど欠勤。

合併症の1つの精巣炎は不妊になる可能性もあるし、髄膜炎からムンプス難聴と言う難聴を引き起こす可能性もあったのだとか。ムンプス難聴発症の確率、1000人に1人。なかなかの高確率。ムンプス難聴は決して人ごとじゃ無い。


最近、こういう記事が出ていたのも読んだ。

http://www.asahi.com/sp/articles/ASK956J41K95UBQU01K.html

おたふく風邪(ムンプス、流行性耳下腺炎)に感染し、合併症による難聴と診断された人が2015、16年の2年間で、少なくとも336人にのぼることが日本耳鼻咽喉(いんこう)科学会の調査でわかった。


Jくんには1歳にならない子どもがいて、おたふく風邪の予防接種は未接種。抗体検査の結果、妻のNちゃんにもおたふく風邪の抗体は無かったとのこと。
2人にいつ家庭内感染していてもおかしくなくて、Nちゃんはいつ自分や子どもも発症するかと気が気じゃなかったと言っていた。
入院先は隔離病室とは言え、家族として着替えを持って行ったりは必要なためそこで感染するとも限らない。

両家の両親は遠方で助けも呼べず、10日にも及ぶJくんの入院中、本人は勿論、乳児を抱えたNちゃんも本当に大変だっただろう。


感染しないための対策はなかなか難しい。何しろ飛沫感染、接触感染なので、どこでもらってくるかわからないのだそう。

おたふく風邪に一番かかりやすいのは3〜6歳らしく、小さな子どもがいる家庭や接触する機会が多ければ、それだけ感染のリスクも高まるというもの。

予防接種は任意接種(希望により自費負担で打つもの)になっているけれど、出来ることと言えばこの任意接種の予防接種を受けることと、こまめな手洗いうがいくらいか。


子どもが生まれて初めて、予防接種を沢山受けさせなければいけない事を知った。

赤ちゃんが生後2か月になると、予防接種のスケジュールを組んで、定期接種(国や自治体が接種を強く勧めているもの)だけでも全部で8種類も予防接種をする。それに加えて、このおたふく風邪のワクチンのように、任意接種のものもある。

何度も小児科へ通わなければいけないし、小さな体に注射針を刺すのが可哀想と思ったりもしたけれど、やっぱり大切な事だったのだと、今回のJくんの一件で改めて思わされた。


ちなみにおたふく風邪は生後12カ月~15ヶ月の間に1回目のワクチンを接種できる。さらに日本小児科学会では2回目の接種を5歳以上7歳未満で受けることを推奨している。(日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールより)。


予防接種については、副反応のリスクなどから必要ないと主張する人もいるけれど…この記事がわかりやすいので引用しておく。

http://www.asahi.com/sp/articles/SDI201709163625.html

合併症の頻度を、自然感染によるものとワクチンによるものと比較した表などもあり、その確率の差からもやはり予防接種はした方がいいと納得。


おたふく風邪の感染や重症化は予防接種で防げるもの。あの時予防接種を受けさせておけば…と後悔のないように、時期がきたらきちんと予防接種をしてあげよう。次は5〜7歳ね。忘れないようにしなくては。

ちなみにうちでは大人の接種も検討している。子どもがこれから大きくなり、保育園や幼稚園に行きだしたら、もらってくる可能性が大きいので。
現在わたしは妊娠中で接種できないので、出産後に。夫には出来るだけ早く接種してもらいたい。一度かかりつけの病院に確認をしてみよう。