いい夫、辞めます
日経DUAL掲載の中田敦彦さんのコラム、今回のテーマは結構思い切った内容でしたね。(同い年ということだけで以前から親近感を抱いていたので、以下「アッちゃん」と呼ばせていただきます)
読んでいて「アッちゃんも、大変なんだなぁ」と、そう思いました。
タレントはイメージが大事な仕事だし、最近は「いい夫・いい父親」イメージから来る仕事も多そうなので、今回のこの発言はなかなか勇気のいることなのでは。
中田家のことは、このコラムからしかわからないので、想像の域を出ないということを前提に、わたしが感じたことをまとめてみようと思いました。
- 「いい夫・いい父親」イメージに付き合うのに疲れちゃったんだろうな…
- じゃあ、アッちゃん自身、自分の中にある「いい夫・いい父親」ってどんな?
- 「夫」あることは辞められる、でも子どもにとっての「父親」は辞められない
- 我が家の夫はどうだろうか
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ピンクは誰のもの
わたしの胸の上で下の子が、膝の上で上の子がそれぞれ昼寝に入ったので、唯一動かせる指を駆使してdマガジンの流し読み。毎回楽しみにしてるVERYの小島慶子さんのエッセイを読んでいて、ビビビッときたのでブログを書くことにした。
小島さんの今月号のエッセイは息子さんのパーカーの色について。小気味良いテンポで進められる文章はぜひ実際に一読いただきたいのだが、簡単にまとめると「息子がピンクのパーカーを欲しいと言い、夫が再考するように説いた結果、イエローのパーカーにしてしまった。子どもの意志を尊重するのは難しい」という内容。
この「ピンク」というカラーがこのエッセイのキモ。なぜピンクなら再考なのか。ブラックだったら再考を促しただろうか。という問題提起。読みながらそーだそーだ!と拍手喝采のわたし。
わが家の上の息子は最近、ピンクにハマっている。何がきっかけだったかは定かではないけれど、ピンク・イエロー・ブルーの3色があったカップも、ピンク系とブルー系があったサンダルも、本人に選ばせたら「ピーンク!」と即決だった。
わが子は元々色白で顔立ちもパーツも全て丸みをおびてタヌキ顔なので、淡い色…特にピンクもよく似合う。息子もわたしも好きな色なので、自然と着せる洋服もピンクが増えてしまった。
子どもが集まるような遊び場へ行くと、少し年上の子(4~6歳くらい?)のお兄ちゃんお姉ちゃんに「女の子~?」と訊かれることが多かった。本人はまだ性別の概念がよくわかっていないため、ニコニコしているだけである。すると彼らは「コイツ何もわかってねぇな」とでも言うように、親であるわたしに向かって訊いてくるのだ。「ねぇ、何で男の子なのにピンクの服着てるの?」
お友だちと遊んだ日、淡いサーモンピンクのTシャツに赤と白のストライプのショートパンツを履いていた息子。その日一緒に撮った写真をLINEで写真を共有したら、「パパにも見せたら、(息子)くん女の子の服着せられてるやん(笑)だって!」とコメントが返ってきた。
子ども達にもお友だちにも、悪気は一切ないのはわかっている。もちろんその夫にあたる「パパ」にも決して悪意はない。率直に、無邪気に、言っているのだ。
だけどわたしはこの「無邪気な」コメントにいちいちひっかかりを覚えてしまう。
どうして男の子がピンクを着ていると質問されてしまうのか。ピンクが「女の子の服」と言われてしまうのか。
無意識の刷り込みがすごい。お友だちの夫はわたしの同世代なので30代半ば。褒められたものじゃないけど、まぁそんなものかな、と思う。気づいていないだけで、わたしにもきっと沢山ある無意識の刷り込みの最たる例「ピンクを着るのは女の子」。
でも、もうそんな時代は終わりにした方が良いのじゃないかな、と思うのだ。男性も女性も好きな色を好きなように着たらいい。それぞれが似合う色や好きなデザインを自由に纏う、それでいいじゃない。
そんな寛容な時代を実現していくのは、わたしに質問してくる小さな子ども達だ。しかし悲しいかな、彼らの中にはこの世の中に生まれてまだ数年なのに、もうすでに刷り込まれてしまっている子もいる。
「男の子は青や緑、女の子はピンクや赤。」
「男の子は戦いごっこ、女の子はおままごと。」
「男の子は強いから泣かない、女の子は優しく大人しく。」
どこで刷り込まれてしまうのか。各家庭なのか、幼稚園、保育園などなのか。その両方なのか。
子を持つ親や、子ども達と接する機会のある先生達は、たとえ自分の中では「男の子(女の子)はこうあるべき」という信念があったとしても、決してそれを子ども達に押しつけちゃいけないんだと思う。子どもは子ども。自分とはまた異なる感性を持つ、一個人なのだから。
かくいうわたしも先日、息子に「足の爪に色塗りたい!」とせがまれ、ついつい「えー男の子なのに?」と言って断ってしまった。いけないいけない。男の子がペディキュアをしちゃいけないなんて誰も決めちゃいなかった。ただただ、猛省である。
時々自分の発言を振り返り、自分自身の価値観を押し付けてはいないか気をつけている。息子からピンクという色が好きだというその感性を奪ってしまいたくない。子どもは良いことも悪いことも、色んなことをグングン吸収していく。ここに育児の怖さと危うさを感じる。
やっぱりここでも、女の敵は女なのか?足の引っ張り合いで笑うのは誰か。
前回、逸れてしまった話を東京医科大の入試問題に戻そう。
わたしのツイッターのタイムラインも、この問題に怒りを持ち表明する呟きでいっぱいになった。一つ一つを読みながら、「だよね、だよね。そうだよね!あり得ないよね(怒)」と自分の中で怒りを膨らませていた。
ところがその中の一つ、誰かがリツィートした呟きを見て、何だか悲しいようなむかっ腹の立つような、複雑な気持ちを覚えた。
どなたの、どのツィートかはここでは伏せるけれど、要は「そんなこと(女子学生に対する減点)はわたしが受験生の時代から常識だった。その壁を越えるようでないと医師は務まらないわよ」という・・・女子学生に向けての檄と捉えたらいいのかなぁ。どうなんだろう。
メンタルへなちょこのわたしは、したたかにしなやかに生きられないため、この手の檄を頂戴すると、ベコベコに凹んでしまう。女の敵は女だなぁ、なんて思ってしまう。
育児界隈でもワーママ界隈でも、この手のことは枚挙にいとまがない。
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東京医科大の入試問題で育休夫と激論!?ケンカ勃発か?
とにかく、とにかく残念で仕方がない。
東京医科大入試のニュース。
一生懸命努力をしても、性別が女性だというだけで、減点される。いや、女子学生のスタート地点が元々何十メートルも後ろにあって、そこからヨーイドンで走り、前を走る男子学生に追いつき追い越し、勝った人だけが入学できる?そんな風にも見える。そんなおかしなことがあっていいのだろうか?それが医学部入試界(そんな世界があるかどうかは知らないけれど)では半ば当たり前、常識のようになっていたらしいことにも驚きを隠せない。
今回もわたしは家で一人憤慨していた。
「マジであり得なくない?ほんっと酷い。信じられない。」
夫は「また始まったよ・・・」という顔で、わたしを見た。いつもそうだよね。
「今回の事、酷いなって思うよ。思うけど・・でもさ、何がそんなに悪いのかちょっとわからない」
!!!
えーーーーーーっ!!!
女性が!差別!されてたの!!女性というだけで!!減点されてたんだよ?(怒)
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夫に「育休取らないで!」と思う妻は63%!その理由は…
ネットでこんな記事を見つけた。
コミックシーモアが10代以上の男女5,278人に「イクメンに関するアンケート」を実施。育休を取るということは、毎日夫が家にいるってことですよねぇ……。
…だそうで。まずこの一文がしっくりこない。10代以上の男女へのアンケートでなぜ「旦那さんに育休を取得して欲しいと思いますか?または、過去にして欲しかったと思いますか?」なのか。ミスタイプかな?10代以上の女性のみなんだろうか。
あげ足をとるのはこの辺りにしておいて。(こんな感じのよくわからないアンケートの設問、もしくはタイプミス?のある記事なので、真正面から受け取ってはいけないというのを念頭に置いてください!)
旦那さんに育休を取得して欲しいと思いますか?または、過去にして欲しかったと思いますか?
「はい」36.9%
「いいえ」63.1%
わたしはこの結果を見て残念だなぁと思った。だって実際に夫が育休を取ってくれてこんなにも助かり、感謝をしてるから。でもそう思う理由の第1位を見て…驚くとともにまぁ納得。
◉目次
- 第1位の衝撃的な理由
- 悩み深い仕事とキャリア、お金のこと
- 夫と妻、家事育児スキルの差の果てに・・・
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#イクメンフォト2018
犬山紙子さんの「私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました」読んでみました
最近、犬山紙子さんが気になる。
キッカケは目黒区5歳女児虐待死事件の後の「#こどものいのちはこどものもの」という一連の活動。
あまり詳しく知らずに、この方はどうして子どもの虐待事件に熱心なんだろうかと気になって、出版している本のタイトルをザッと見て、最近出産された事を知った。
その経緯…結婚をして、子どもを設けるかどうか悩んで、周囲の色んな女性にお話を聞いて、ゆっくりと自分の人生と子どもについて考えを固めていき、やがて妊娠・出産を経て育児に励む一連の流れをまとめた本「私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の〝どうしよう〟をとことん考えてみました」が非常興味深かった。
私、子ども欲しいかもしれない。:妊娠・出産・育児の?どうしよう?をとことん考えてみました
- 作者: 犬山紙子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2017/06/23
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読み進める中であっと思った。何だかバチン!と音がして目が覚めた気がした。
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