24/7

24時間、週に7日。妻であり、母であるわたしの雑感。

やっぱりここでも、女の敵は女なのか?足の引っ張り合いで笑うのは誰か。

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前回、逸れてしまった話を東京医科大の入試問題に戻そう。

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わたしのツイッターのタイムラインも、この問題に怒りを持ち表明する呟きでいっぱいになった。一つ一つを読みながら、「だよね、だよね。そうだよね!あり得ないよね(怒)」と自分の中で怒りを膨らませていた。

ところがその中の一つ、誰かがリツィートした呟きを見て、何だか悲しいようなむかっ腹の立つような、複雑な気持ちを覚えた。

 

どなたの、どのツィートかはここでは伏せるけれど、要は「そんなこと(女子学生に対する減点)はわたしが受験生の時代から常識だった。その壁を越えるようでないと医師は務まらないわよ」という・・・女子学生に向けての檄と捉えたらいいのかなぁ。どうなんだろう。

 メンタルへなちょこのわたしは、したたかにしなやかに生きられないため、この手の檄を頂戴すると、ベコベコに凹んでしまう。女の敵は女だなぁ、なんて思ってしまう。

 

育児界隈でもワーママ界隈でも、この手のことは枚挙にいとまがない。

 

 

つい先日も、消費者庁から以下のような警告が出て、とあるママさんがそれに反応した。

 

普段、ベビーカーと電車であちこちを移動しているわたしは深く頷いた。本当にそう。都内の商業施設や地下鉄の駅などで、エレベーターを利用しようと思うと、1回ですんなり乗れることは稀と言っていいと思う。

一見すると、エスカレーターで安全に移動出来るだろう人達がゾロゾロとエレベーターを使ってしまい、幅をとるベビーカー+乳児を抱っこ、みたいなわたしや、妊娠後期でお腹も最早パンッパンの妊婦さんが取り残され、次のターンは?またいっぱい。その次は?と何基も見送ることが多々ある。エスカレーター使えるなら、エスカレーターで移動してよ・・・と思わず口をついて出そうになることもしばしば。

 

そんな心の叫びに対して「わたしはベビーカーは使わずに年中抱っこ紐だったなぁ。おかげで腰は痛かったけど。ベビーカーって親が楽してるみたいで好きじゃない」と言う発言を見・・・出た出た。またしても女の敵は女!な発言。背中からいきなり斬りつけてくる無礼者。

 

「親が楽してるみたいで」・・・親が楽しちゃダメですか?!(この発言者さんはお子さんがいらっしゃるみたいなんで)ご存知だと思うんですけど、親って結構四六時中大変なんですけど!移動なんて、もうほんと何の苦行かっていうくらい大変なんですけど!少しでも楽になるために道具を使っちゃいけませんか?!っていうかベビーカーでの移動だって、滅茶苦茶しんどいから(怒)

 

「医師は務まらないわよ」の人も「ベビーカーは親の楽する道具」の人も、どうして同じ立場の人を追い詰めるような発言になってしまうのだろうか。ちっとも建設的じゃない。女子学生が差別をされていること、ベビーカー(もちろんベビーカー同様、車椅子を利用していたり、歩行に支障のある方も)が移動しにくい道路や建物や駅の構造、それ自体が問題であるのに、自分が頑張ったことに酔って大切な論点をズラしてしまっている。

今現在も頑張っている人に「もっと頑張りなさいよ」というのみでは、何も解決しないのに。問題を「問題である」と大きな声で発言し、改善を求めていかなくては、なんの意味もないのに。

「わたしは頑張った結果、こんな風にできた」と「だからあなたも頑張れば出来る」はイコールで結びつかない。人は人、自分は自分。人には人のキャパシティがあるんだから。

頼むよ。同じような境遇の人をマウントしながら追い詰めてる暇があったら、その口で建設的に社会構造を変える発言と行動をしまくってください。

 

またしても東京医科大の話には戻らなかったけれど、まあいいや。

 

 

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