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24時間、週に7日。妻であり、母であるわたしの雑感。

#イクメンフォト2018

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ツィッターで知った「イクメンフォト2018」という企画。厚生労働省イクメンプロジェクトのものだった。

 

ikumen-project.mhlw.go.jp

 

ツイッターにて、多くのパパと子どもの微笑ましい写真とともに「#イクメンフォト2018」というハッシュタグが添えられて、日本全国あちこちで育児に精を出すお父さんたちがたくさんいることが可視化されていいなーと思っていたのだけれど。どうもそう簡単なものでもないらしく。ちょっとした炎上案件になっているみたい。

 

わたしがみた限り、炎上した理由は大きく2点

 

  1. 遊んでるだけで育児してるつもりなのが気に入らない
  2. そもそも「イクメン」という言葉が気に入らない

だと思われる。

 

◉目次

 

 

遊んでるだけ「イクメン

 

週末の公園やショッピングセンターでたくさん見かける「遊んでるだけイクメン」。キッズスペースで子どもを遊ばせて、自分はスマホで動画を観たりゲームしたり。そのうち子どもが飽きてグズり始めたり、「パパ遊んでー!」とじゃれついたりしたらゲーセンやガチャガチャへ連れて行って、好きなものを買い与えたり。

こういう男性に限って、フードコートなどで家族で外食、となった途端に子どもの食事のお世話は母親任せ。自分のペースでラーメンなんかすすって、食べ終わったら「おい行くぞ、さっさと食えよ」お母さんは食事どころじゃない・・・ということも多い。それでも子どもを遊ばせるのを側で見守っただけで自称「イクメン」。終始こんな感じの夫にイライラする妻、という図式はネットの世界でも現実周囲の友人にもちらほら見かける。

当然、平日は仕事があるからと帰宅も遅く、専業主婦だろうが兼業主婦だろうが関係なくワンオペ・・・いいご身分だよねぇ、ちょっと週末に子どもと出かけて、ちょろっと遊ぶだけで「イクメン」を名乗れるんだから(怒)

 

今回の「#イクメンフォト2018」のハッシュタグをつけて投稿された写真に写るお父さん達全てが上記のような、「遊んでるだけイクメン」だとは限らないんだろうけれど、写真って多くの人は楽しい瞬間にシャッターを切るものだから、どうしても楽しい瞬間=遊んでいる写真、となってしまって、結果的に「遊んでるだけイクメン」風の写真が大量投稿されてしまう。

それが日頃、「遊んでるだけイクメン」な男達に怒りと恨みを募らせているワンオペママ達の不興を買って「ちょっと子どもと遊んだからってイクメンぶるなよ(怒)」ということになったのだろう。

わかるよ、その気持ち!スマホの画面越しに「あ~この人もきっと遊んでるだけイクメンなんだろうな~。なに得意げにイクメンアピールしてるんだよ~」って思った作品も、正直ある!でも全員がそんな人たちじゃないから!自分の夫をそこに投影して怒りを増幅させないで!

 

 

「は?イクメン?自分の子ども育児するのは当たり前。それって単なる父親やろ」

 

色んなところでもう議論され尽くされて、手垢まみれになってる「イクメン論」。

母親はどんなにワンオペで子ども達と向き合って手をかけ育てても「イクウーマン!素晴らしい!」なんてちっとも褒められないのに、父親がちょっとオムツを替えたくらいで「イクメン!アメージング!」ともてはやされるのは、女性からすると面白くない。いやいやいや。オムツなんて1日に何回替えるか。オムツ1回交換したくらいで偉そうにされたら腹たつわー!男女不平等!

・・・と、確かに苛立ちもするのだけれど。そこまで遅れてるんだよね、日本の子育てと家族のあり方に対する考え方は。家事育児は女のもの、男は黙って仕事に勤しむ!昔からそうだった!女達は育児しながら木の実を拾い、男達は狩へ出かけていたんだ、原始時代は!っていう感じ。どこまで遡るねん。

そんな何千年も遅れた家族観を払拭し、父親にもっと育児に関わってもらうために立ち上げられたイクメンプロジェクト。何年にもわたり「イクメン」という言葉を少しずつ浸透させて、一人でも多くの父親に育児参画を促すために、とここまで来たのだそうです。だから確かに「イクメンてなんやねん」と思うかもしれないけど、悪いことばかりじゃないと思うんだ。そこまで叩かなくても・・・。

 

 

母と子の写真、親子揃っての写真をたくさん残そう

 

というわけで、賛否両論あれど、わたしはこの「#イクメンフォト2018」はいい企画だな、と思っている。たくさんの父と子の幸せそうな写真が、より多くの人の目に触れて、特にこれから社会に出て、子どもを持とうとする若い世代の人に届けばいいなと思う。旧い家族観を払拭して、自分にも子どもとの幸せな瞬間が訪れるといいなと思って欲しいから。

 

それから今現在、子どもを持つお父さん達へ、1つだけ提案がある。

母と子の写真、それから両親と子みんなが揃った写真をたくさん撮って残して欲しい。アルバムを見ても、スマホに保存された写真を見ても、母と子の写真や親子揃っての写真は、圧倒的に少ないはず。思った以上にママがカメラマンということが多くて、後から見返すと母の登場率が圧倒的に少ない。両親と子、全員集合写真の理由も同様。

何も難しいことじゃない。母が父と子を撮っていたら「カメラマン交代!」と言って、その場でその瞬間に何枚か撮る。キメ顔じゃなくていい、スッピン部屋着でもいい、母と子の楽しくて幸せな瞬間もこまめに残してくれたら、大きくなってから写真を見返す子らからすごく感謝されると思う。

 

※「#イクメンフォト」に対応して「#イクジョフォト」のハッシュタグもあるみたい。いいねいいね。イクメンの対義語はイクウーマンではないのか。一つ勉強になった。

 

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