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24時間、週に7日。妻であり、母であるわたしの雑感。

夫にインタビューがきた

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2018年1月から育児休業に入り、夫の育休も1か月半が経とうとしている。 夫がかなり積極的に家事育児を引き受けてくれるおかげで、わたしの負担はとっても軽くなっていると感じるし、どうしても手のかかってしまう下の子のお世話をわたしがしていても、上の子の精神的な負担は軽くなってるなーと感じることが多い。


夫とわたしが務めている会社は、世間一般で言うとかなりの"ホワイト企業"であることに違いなく、男性が育児休業を取るケースもチラホラあると聞く。
それでも夫のように1年休むというのは流石にかなり珍しいらしく、会社の男性の育休取得を推進する関連の仕事をされている方から「インタビューしたいんですが」と依頼がきたみたいだ。

インタビューはまた近日、会社の外で会ってなされるらしいけど、事前に「こんなこと聞きたいです!」というリストがきた。

  • 育休を取ろうと思ったキッカケ
  • なぜ期間を1年にしたのか
  • 取るにあたってのハードル
  • 取ってみて良かったことは
  • また、パートナーの反応は
  • 経済的な工夫など
  • 他の男性社員に勧めるか
  • どうすれば取得が推進されると思うか

こんな感じだったと思う。これを受けて、この1か月半くらいの棚卸を2人でしてみた。

 

夫は「なぜ育休を取ったのか」という質問には非常に答えにくいと言う。インタビュアーは恐らく「妻の復職と保育園入園の兼ね合いで」(実際このような理由で育休を取る男性はたまに聞く)とか、「双子、三つ子が生まれ、物理的に人手が必要だから」などの回答をイメージしているのだと思うけれど、わたしたちの場合はそういう事ではない。わたしも育休中だし、上の子は2歳で小さいとはいえ2歳差をワンオペ育児しているお母さんたちは世の中に溢れかえっている。

夫曰く「育児をするため」だと言う。この理由が中々すんなりと理解されない辺りに、男性の育休取得がまだまだ一般的ではないなと感じる、とのこと。

 

そしてなぜ取得期間を1年としたのか…これは正直なところ、夫が休業に入る前にわたしも訊かずにいたけど不思議に思っていた。

曰く、「1〜2か月では短い、最低でも3か月。」これにはわたしも賛成。1か月半が経つけれど、ようやく1日、1週間のリズムが掴めてきた気がする。ひと月、ふた月ではリズムが出来てきてすぐに育休終了になってしまうかな?

1年としたのには春夏秋冬、全ての時間を見たかった、また育児休業給付金が出るギリギリまで子どもと過ごしたかったとのこと。育児休業給付金については、わたしにはよくわからない感覚なんだけど、どうせもらえるなら最大限にもらいたい?みたいな感じらしい。

 

取るにあたってのハードルは、家計などの金銭面、会社でのキャリア面だったよね、という部分で意見一致。これは以前にも書いたけど。わたしは「家族4人で24時間何しよう…と思ったけど!笑」と本音を呟いたら夫も「たしかに」と苦笑いをしていた。

 

取ってみて良かったと今のところ思っているのは、大きく3点。

  • 2歳の上の子の精神的な安定

下の子が生まれて、自分から注目がそれた事へのストレスとイヤイヤ期と呼ばれる自我の芽生えが重なり、上の子が荒れており手を焼いている。夫も一緒に居ると、わたしがどうしても手を離せない授乳時間などにも上の子の対応をしてくれ、また下の子にかかりきりにならないので、上の子の気持ちが幾ばくか落ち着くみたい。

  • 貴重な瞬間を一緒に目の当たりに出来る

下の子が初めて笑った、上の子が面白いことを言った…1日の中でも一生忘れたくないような瞬間が何回もあるのが乳幼児の育児。上の子の時には「今日、こんな事があってね…」と帰ってきた夫に報告しても、その感動は半減、面白さが伝わらなくて残念だった。一緒に居る今は、「ちょっと!来て来て!」で2人一緒にその瞬間に立ち会うことが出来、面白かったねー!と顔を見合わせて笑う事が出来る。とても幸せな事だと思う。

  • 「妻、自分の両親へ改めて感謝が出来た」

これは、夫の言葉。上の子が乳児だった時にはよくわからなかった、2〜3時間おきの授乳やオムツ交換、夜中でも問答無用に起こされる「夜勤」、なかなか寝つかなくてイライラさせられ寝かしつけ…それに加えてイヤイヤ期の上の子とも真正面から向き合うことになるため、「ほんと、大変だよね」と。

わたしとしても、このことを理解してもらえただけでかなり取った価値のある育休なんじゃないかなと思う。

 

経済的な工夫は…正直まだ全然出来ていないので、これは今後の課題としよう。ちなみに夫が育休になってから、上の子のスイミングを始めることになり、また「せっかくなら!」と旅行の計画も次々に持ち上がったため、とめどなく支出の予定が…。

 

他の男性社員に勧めるか、という質問。もちろんこのインタビューの主旨が「男性の育休取得率を上げよう!」というものなので、「子どもの生まれた男性全員に勧めます!育休万歳!」が理想回答なのかもしれないけれど、夫は「取りたいと思う人が取ればいいんじゃない?」とあくまで押しつける気は無さそう。

パートナー側からすると、物理的に人手の必要な時なので育休を取ってもらって積極的に家事育児に関わってもらえると本当に助かるしありがたいけれど。

「家事育児にコミット出来る人ばかりじゃないでしょ」と夫は言う。確かにそうかもね。せっかく育休を取っても、家事育児をしてくれなければパートナー側から見たらただのお荷物。日中仕事に出ていてくれた方がよっぽどマシ…という残念な夫がいることも事実。

全員取得!ではなくて、育休を取りたいと思った人が、周囲の人間に言い出しやすく、周りの人も「おめでとう!育児頑張って!」と気持ちよく送り出せる環境が出来ればいいよね、と話していた。

 

どうすれば男性の育休取得が推進されると思うかについては、近々また改めてまとめて書いてみたいな、と思う。

 

ここまでは取得1か月半の時点で思っていること。まだまだ通過点なので、これから更に時間が経てば考え方も変わるかもしれないけれど、記録として残しておく。