24/7

24時間、週に7日。妻であり、母であるわたしの雑感。

夫のインタビューが記事になった。

f:id:kealopiko:20180407144537j:plain

 

少し前に、夫に対し社内報に載せるためのインタビューがきたということを書いたが、その後インタビューはつつがなく行われ、約1か月前に社内報にアップされた。今日はその話。

www.twentyfour-seven.xyz

 

わたしと夫の会社でも時代の流れを受け、ダイバーシティを推進している。女性活躍推進、LGBTの認知向上、他にも様々あるが、その中で「男性の家事育児参画」というお題目も掲げられていて、今回そのアンテナに夫が引っかかり「男性が1年も育児休業をするなんて!インタビューを!」という事になったのが事の経緯らしい。

 

夫がどう思ったかは聞いていないのでわからないけれど、わたしはその話を聞いて、初めのうちは「いいね!ぜひガンガンアピールしなよ!」と思っていた。

社内報とは言え、かなり多くの人の目に触れるものだし、それをキッカケに男性の育休取得への認知が向上すればいいな、と。認知が向上して理解がある程度得られるようになれば、今後の夫のキャリアにも(これは社内での昇進や評価といった意味で)プラスまではならないこそ、マイナスにはたらくことが無くなるのでは…という下心も、無きにしもあらず。

 

予め頂いていた質問内容を元に、インタビューは1時間程度で済み、初稿が上がってきた。それを読んで、わたしは知る事になった。「人にインタビューするとはなんと難しいのだろう!そして、それを読み物に起こす事の更に難しいことよ!!」

 

インタビュアーは、社内の人だ。プロではない。社内報の作成が本業なわけでもなく、普段は社内で他の仕事にあたっている人。その人がダイバーシティ推進についても社内ダブルワークで取り組んでいる。

 

あがってきた初稿は、いくつかの点で微妙に夫の意図するところとニュアンスが異なっていた。どこが?と聞かれると上手く言葉に表せないんだけれど、今回のインタビューの主旨は「決死の覚悟で男性でも1年も育休を取った人がいるんです!男性の皆さんも家事育児にコミットメントしましょう!」みたいなスタンス。(「男性の家事育児参画」だからまぁ当然っちゃ当然だけど)

それに対して、夫の育休に対する意図は「子どもの父親だから、育児をする。家族だから家事を担う。家族が増えて、スポットで家事育児の大変さが増すので休んで専念する」

このニュアンスの違いが、伝わるだろうか?男性が家事育児に「参画」するのか、それを「ふつうのこと」として捉えているのか。この前提が夫とインタビュアーとでややズレているので、あがってきた内容に「そうじゃないんだよな…」感があったみたいだった。

 

インタビューする事が本業の人…例えば阿川佐和子さんのようにインタビューのプロであれば、きっとインタビュー中にその食い違いに気づき、質問しながらアジャストし、原稿になった時点でほぼしっくりくるものになるんだろう。でもそれってきっとものすごい数の経験の中で磨かれていくもの。

「前提からしっくり来ないんなら、今回のインタビューは辞退した方が…」とわたしなどは思ってしまったが、夫は角が立たない程度に言葉尻を変え、修正を加えて提出をしたようだった。

 

とにかく、インタビューすることって本当に難しいのね。わたし達が普段目にしてる多くの著名人のインタビュー記事でも、本人の意図とは異なるものも少なからずあるんだろうなぁ。

 

話が横に逸れたが、インタビュー記事は無事アップされた。インタビュアーのご厚意なのか、夫が修正をした部分はそのまま採用されていた。1日で7000pvほどもあり(社内報なのに!)何人かの社内の知人・友人から「育休取ってるなんて知らなかったよ!記事みたよ!」と反響もあったようだ。レスポンスがあるって嬉しいね。わたしもこれからは、何かを見た時には簡単にでもいいから声をかけられる人になりたい。

 

わが家の経験・・夫の育休取得が、社内の人たちの目にとまり、子どもが生まれる予定だけど育休ってどんなものだろう?取ってみたいなと考えている人の背中を押すキッカケになれば良いなと思っている。男性育休はもちろん、女性が産前産後休暇+育児休業をとることについても、理解と関心が得られればなお良い。

インタビューを受けたのは育休生活が始まって2か月程の頃だったので、経済的に工夫をしている点など、まだまだ答えられない部分も多かった。出来ることなら、四半期に一度くらいの頻度で追いかけてシリーズ化してほしいな、そうすればもっともっと伝えたい事や伝えられる事が沢山あるのに、と思ったのだった。

とはいえ、社内報を私物化も出来ないので、伝えたいと思うことは今後このブログで、ぼちぼち綴っていくことにします。