24/7

24時間、週に7日。妻であり、母であるわたしの雑感。

Domaniさん、仰せの通りイラっとしました。

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ちょっと旬を過ぎてしまった感はあるけれど、少し前にDomaniという女性誌のweb版で、看過できない記事があったので一言物申したいと思う。

 

こちらの記事です。アクセスを上げるのも癪だけど。

domani.shogakukan.co.jp

 

 

まず前提として、Domaniは「働くアラフォー、仕事もおしゃれも楽して楽しく!」のキャッチコピーの元に主に30代半ば〜40代の仕事を持つ女性をターゲットにしている雑誌だ。

掲載されている記事などを見る限り、家庭を持ち、子どももいる、いわゆるワーママで、仕事もしっかりキャリアを積んで…という女性のイメージ。オフィススタイル中心のファッション記事などから、週5日フルタイムで働き、ユニクロなどのプチプラを賢く使いながら、靴やバッグはハイブランドで箔をつける、というのが定番のよう。

 

同じ小学館ではアラサーでoggi(イタリア語で「今日」の意味)、30代半ばからアラフォーでDomani(同じく「明日」の意味)、40代overでpreciousという雑誌が女性のライフステージをフォローしている。

 

Oggi(オッジ) 2018年 06 月号 [雑誌]

Oggi(オッジ) 2018年 06 月号 [雑誌]

 

 

Domani(ドマーニ) 2018年 06 月号 [雑誌]

Domani(ドマーニ) 2018年 06 月号 [雑誌]

 

 

Precious(プレシャス) 2018年 06 月号 [雑誌]

Precious(プレシャス) 2018年 06 月号 [雑誌]

 

 

ライバルは光文社のVERY〜STORYだろう。光文社系の方が、ターゲット読者のワーママ(VERYでは「リーマム」というらしいけど、そんなことはさておき)率は低そうだけれど、年代や世帯年収などは似たような雰囲気。

前置きが長くなったけど、今回のこの記事に対して、わたしが1番強く思うのは「Domani web版編集部がこの記事を掲載した意図が全く見えない!読者の反感を買いたいのか?!」という事。

 

内容はもうハッキリ言って、タイトルに掲げた「ワーパパ」という看板を下げて欲しいくらいに酷くて、どうしようもない男たちが家庭に居場所もなく、その辺の飲み屋さんで妻子に対する愚痴をこぼしてるみたいなものなんだけど、そんな内容をどうしてわざわざ、仕事に家事に頑張っている「ワーママ」に見せるのか?

メインターゲット読者であるワーママ達はこの記事をどんな気持ちで読むのだろう。わたしの心のイエモンが切なげに歌い出す。僕はァ〜何を思えばいいーんだろォ〜僕はァ〜何て言えばいいーんだろォ〜こんな夜は!逢いたくて!逢いたくて!逢いたくて!

 

こんな内容を読んで世のワーママ達は反感しか無いと思うが、これはアクセス数向上の為の炎上目的で投下された記事だったんだろうか?よくこの企画が通ったな、と不思議で仕方がない。

 

記事に登場した4人の「ワーパパ」さん達は顔出し、記名あり(本名かどうかはわからない)で本当に勇気と鈍感力があり、メンタルが強いなと思う。褒めてない。よくもまぁヌケヌケと「僕も基本、9時前には帰りませんね」なんて言えたもんだな、と。6歳と2歳の子ども(とプロフィールに明記されている)が寝る前の騒然とした時間に帰ると降りかかってくるタスクの量がハンパない。とな。そのハンパないタスク、父親が帰らなければ母親が全てこなしてるんですけど。「手伝わないヤツは家にいる価値がないっていうくらいの圧力を感じます。」なんて呑気なコメントしてるけど、この人自分が子どもの父親だって自覚あるのかな?親であることの自覚も無さそうなので、既に家族にとって存在価値は無さそうだけれど。そもそも「手伝う」ってなんでしょう?そのタスクは子どもの父親・母親2人に課されたタスクであって、決して母親1人のものではない。主体性のカケラも感じられないこの発言からも、この人が既に父親という立場を自らおりて家専用のATMに成り下がっている気がする。

その他の人達も同様。そんな時期を経て、妻と子どもから見放され「不要」と判断された結果、アトラクションでもパパの隣はハズレくじになり、そのうちリビングどころか家に居場所がなくなっていくんだと思う。

 

わたしの周りでも「パパの帰りが遅いからうちは母子家庭状態だよー」という人も多い。仕事が激務で、子どもの起きている時間に帰りたくても帰れない人も居れば、このインタビューに答えている人のような考えから、なかなか家に寄り付かないという人もいるんだろうな。

 

せっかく「この人だ!」と思って結婚をし、自分の家庭をもつという人生の選択をしたというのに、その家庭が自分の居心地のいい場所で無くなっていくというのは悲しいことだ。

居心地の良い場所というのは、誰かに提供してもらうものでなく、自分が努力をして環境を整え続けていくものなんだと思う。家庭を維持していくために家事育児のタスクも責任をもって担い助け合ってこそ、家族の一員として存在価値が生まれ、はじめて自分の居心地の良い場所となっていくんじゃないだろうか。家事も育児は決して楽なものではなく、面倒なことの連続だけれど。面倒なことを力を合わせてクリアしていくからこそ連帯感が生まれ、そこ(家庭)にポジションを確立出来るんだと思うの。

 

結局、家庭を居心地の良いものにするのも、悪いものにするのも自分次第。自分が「家庭運営」にどれだけ手をかけ、時間をかけ、心を割いているかで必ず結果が違ってくる。仕事をし、家に帰って、「定位置」にドッカリ座ってTVやスマホを眺めてるだけではいつかクビを言い渡されるのだ。

「頑張ってるのに…」家族から評価されないのは、根本的に頑張る方向性が間違っているんだということに気づいて!少なくとも、雑誌に顔出し・名前出しで「うちの娘は9歳になるので、とにかく口が達者。妻としょっちゅう喧嘩しているんです」なんてインタビューに答えている父親を「パパすごい!素敵!」と喜ぶ娘なんて居ないと思うけど。

 

Domaniという雑誌は好きだ。登場する女性は皆格好良く、掲載されている品々は美しく憧れるようなものばかりで、わたしもこんな風になりたいな、復職してボーナスが復活したら奮発して買いたいな・・・なんて夢がある。だからこそ、この記事は残念だった。これからのDomaniにはキャッチコピーの通り「楽して楽しく」、ワーママが読んでいてアガる記事を読ませてほしい。

まだ復職していないけど、近々に復職しワーママになる予定のアラフォーより。

 

 

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